木の引き出しにおいて、もっとも多いトラブルは引き出しがきつくなることです。その多くは気温や湿度によって木そのものが伸び縮みすることによって起こります。木は天然素材であるため湿気を吸収して体積が増え、また場合によってはねじれます。薄い板を張り合わせた集成材などは比較的影響を受けにくいですが、本物の無垢の木を使った家具には常にこの点に注意をしなければなりません。

対策のひとつは材料の湿度コントロールです。たとえば切り倒したばかりの樹を板にし、家具を作ると瞬く間にその板は割れてしまいます。樹は生物であるため水分を多く含んでおり、それを屋内に持ち込むことで急速に乾燥し、各部の収縮差によって割れが生じるのです。それを防ぐためにはゆっくりと材木の中の水分を抜く必要があり、屋外に野積みする天然乾燥を行います。その後の人工乾燥を経て、家具作りに必要な材料が完成します。純木家具は自社でこのプロセスを行うことにより、湿度や温度差にも強い家具を生産しております。
もうひとつの対策は伸び縮みをあらかじめ考慮して製作することです。しっかりした乾燥を施しても多少の伸縮は起こります。それを逃がすため、ごくわずかな隙間を確保しておきます。経験豊富なスタッフにより、純木家具製品には的確な伸縮対策加工が施されています。
さらに、当社は引き出しと本体との摩擦を大幅に減らす独自のWR工法により、従来の工法に比べ非常に軽い引き出しを実現しております。展示会等にお越しの際はぜひお確かめください。